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  • 『KING MARKER〜王の採点係〜(1)』喜多尚江
    えらそーなこの世界の人間じゃないものと、翻弄されつつも一本筋の通ったこの世界の人間っていう組み合わせは喜多作品では結構あるような。
    異世界から、女子高生・零のもとにおっこちてきた少年は、異世界インフィニティの王ルーエル…しかし呪いによって頭も体も9歳児に。呪いを解けるのは、王の採点係(キング・マーカー)として選ばれた零だけ。ルーエルの命を狙うもの、そしてルーエルが唯一信頼する従者の不穏な行動…。王を元に戻す為に必要な、彼に欠けているものとは一体?!
    …ていう話なのですが。しかしあれだ、やはり王と従者アーヴィングに萌えねばなるまいて。王が赤子のころから世話し続け、愛していると言い切っちゃうベタ甘従者でありつつも『インフィニティ王の力』に仕える一族であるがゆえに、力を使いこなせない今の彼に刺客を送り、命を狙ってしまうんですよね…。そもそも王が天から呪いを受けた理由もアーヴィング絡みみたいですしね。アーヴィング的にも、一族の使命としては王を傀儡としたい、役に立たないならば次の王を起たせるために暗殺したい…でも幼いころからずっと慈しんできた王への心と板ばさみって感じですかね。まだまだ裏があるようですが。気になるのう。アーヴィングのΩ家と対になるような、α家の人も今後の活躍に期待〜。しかし、なんかもう…アーヴィングとかって最後はルーエルをかばって死にそう。少なくとも大怪我しそうだよね…。喜多さんの『空の帝国』を思い出すなり。ああ、なんか読み返したくなってきたヨー。