本日読了

  • 『霧の日にはラノンが視える 全4巻』縞田理理
    ラストまで、あまりわき道にそれずにズパーンと進んで、読みやすかったです。その後を読んでみたいとは思うけど、ここで終わりでちゃんと満足でした。
    ロンドンと二重写しの妖精の国ラノン。英国に伝わる妖精伝説が、ラノンでは現実にいる住人たちの姿と酷似しているという…。二つの世界の真相については、予想に近かったような遠かったような…面白かったですよ。あの人の末路はビックリだったが!み、皆そこから生まれたのか…orz そりゃ真相は闇の中のほうがいいわな…(笑)。
    キャラクターがどいつもこいつもナイスでした。
    アグネスかわいい…!ラムジーに対してのあの強い女の子特有の迷走っぷり!在外ラノン人同盟の盟主ランダル救出時の漢っぷり!や、よもやあんな行動に出るとは…(笑)。シールシャとの女の友情も可愛くて可愛くてな!
    ランダルも実に美味しい人です。部下の秘密の趣味をさらに秘密で楽しんでいる…(笑)。っていうかレノさんでひそかに遊んでいる?最終話後の『花の名は風』で、トマシーナに思わず声をかけちゃったとき、もしやトライアングルに?!とワクワクしてしまいましたわよ(笑)!最終的にはジャック一筋のトマシーナですからくっつかないとしても、盟主の初恋の人間になったらいいのにと…(笑)。王子さま、気づく前にライバル登場!みたいな…そして多分気づく前に退場。
    そのトマシーナも、本読み的には自分を投影できるキャラなんじゃなかろうか。理想の職場で働いてるし(笑)。うらやましい子だ〜。
    他にもジャックとレノックスコンビとか、フィアカラとか、ラムジーのお母さんとか、皆いい味です。
    でも一番会ってみたい!と思うのはガブリエル犬かな…イラスト凶悪だよ…!!可愛すぎるよ…!!!
    以外だったのは、ラノン側の描写が全くなかったこと。そっちと連携をとる話になるんだと思っていたので…。話自体はこれでよかったと思うけど、弟王子をみられなかったのは勿体無く…。
    とりあえず、次作も注目したいと思います。