白い巨塔

よそさまで色々見ると、最後の病室で鵜飼は笑いながら出て行ったらしい。いやー。見えなかったんだもんさ。昨日も弟に『こいつだけが特に痛手も受けず、一番いい思いしてるんじゃねーの?』と言われたのですが。いやまぁそうなんだけど、だけどさ。鵜飼にとっては大学病院とか社会的成功とかが一番上にあるのは間違いないですヨ。そりゃーわかってるんだけど、抜けないとげのようにあの時存在を消されたことを思い出すといいなぁと…。あの時あの病室にいた人間をどれくらい認識できてたかっていうともう里見先生しかわかってなかったんじゃないの?とは思いますが、でもショックというか不満というかコノヤローと思ってたらなぁと…。って言ったら弟は『コノヤローって思って終わりだろ』ですって!まぁそれがフツーか…。ほろり。