最近読了

  • 『B-EDGE AGE 獅子たちはノアの方舟で』桜庭一樹
    1作目がちっとも見当たらないから2作目から読んじゃったよ…。そしてなんだかやたらとボーイズラブなかおりー。ウワサどおり!
    戦後、アメリカから統治権が返還されたばかりのパラレル現代日本。なんかすごい弁護士資格(国際弁護士?)を持っている帰国子女の高校生が主人公で、彼の保護者でもある探偵と、幼馴染の少女とがメインキャラ。エリート志向なちょっとヘボい女刑事に、女言葉の監察医も出とる。さらにシリーズ全体の伏線として、主人公と探偵双方に関わる謎の人物『ゴッド』とか。話としてはサイコサスペンスで、殺人容疑で逮捕されたものの人格障害があるために記憶がはっきりしない青年を弁護する事に…という。うーん、話はなんだかミステリとしては読んじゃ駄目っぽい。オチもわかりやすいかんじ。せっかく色々伏線があるようだが、続刊は出ていない模様。ま、この作者は別シリーズが同レーベルで人気ですし無理だろなー。
    それにつけても、なんだかものすごくてんこ盛りだった。ボーイズ要素が。探偵は主人公と幼馴染少女の淡い恋にもう嫉妬しまくりで、スキンシップ過剰。ていうか幼馴染だけじゃなくて、誰が触ってももうイライラー。主人公もまた容疑者の青年と心を通わせて見たり(この二人も過剰接触)でさらに探偵イライラー。容疑者の過去も妖しげですよ。探偵と旧知の仲の長髪監察医(オカマ風)も意味深ですよ。何故にこんなにボーイズ要素が満載なのだろう。もしかして富士見ミステリの実験的作品だったのかしら?
    関係ないけど、確かこの作品が出た頃に書店でチェックした記憶がある。ホモいかおりはどうしたってキャッチしてしまうらしい。
  • 『毎日晴天!(10)明日晴れても』菅野彰
    この人のって…根っこが暗いというか…感動と言うよりは…なんかこわくなっちゃうんですが…ううっ。でもあれだ、いつもボーダーラインのあっちっかわに落っこちそうなのに、それでも踏みとどまってる気はするのだ。ていうか踏み越えないでくれ、と今回は特に思ったのだ…。二人が、もしもいつか、うおたつの家族に会ったときに笑ってあえたらいいのになぁ…。そう思って生きていけてたらいいなぁ…。ところで来月出る11巻は誰の話ですか?